立命館映像学 17 p.25-39(査読有り) 【論文】ゲーム音楽展示の理論と実践 : オンライン展「Ludo-Musica」から
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著者:尾鼻 崇(筆頭著者)、小出 治都子
理事の尾鼻、小出が「ゲーム音楽展示の理論と実践 : オンライン展「Ludo-Musica」から」の研究論文を発表しました。
21世紀に入り、ミュージアムを中心としてビデオゲームの展示実践は増加傾向にある。当初はビデオゲーム産業のイノベーションを総括するものや、ビデオゲームの開発技術の発展に着目したものが大半であったゲーム展も、近年では多様なテーマを持ち、多方面のコンテクストを帯びてキュレーションされたものが主流となってきている。本研究では、そのようなビデオゲーム展示に着眼し、アクションリサーチとして筆者らが実施したゲーム音楽のためのオンライン展示「Ludo-Musica」をとりあげ、オンラインによるゲーム展示の可能性、そしてそれに伴うゲーム音楽の展示のための諸要件について整理し、考察した。ボーンデジタルメディアであるビデオゲームにおいては、オンライン展示において、アクセシビリティによる利点がみられた反面で、権利処理等の課題も多く、産業界の
協力や法改正等の可能性など中長期的に取り組まねばならない課題も示された。