立命館土曜講座 【研究報告】デジタルゲーム展の可能性と課題 〜ゲーム音楽のオンライン展「Ludomusica」から

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登壇者:尾鼻 崇、細井 浩一

理事の尾鼻が「立命館土曜講座」にて「デジタルゲーム展の可能性と課題 〜ゲーム音楽のオンライン展「Ludomusica」から」の報告を行いました。

2021年12月、上村雅之先生がご逝去されました。
上村先生は任天堂株式会社でファミコン、スーパーファミコン等の開発責任者を歴任された後に、立命館大学で教鞭をとっておられました。そして、上村先生は立命館大学のゲームアーカイブを細井浩一先生と共に黎明期から支えてこられた方でもあります。

本講座では文化庁事業の一環として実施した「Ludo-Musica」というオンライン展示をとりあげます。
2021年に開催された東京オリンピックの開会式で様々なゲーム楽曲が用いられたことは大きな話題となりましたが、そのような「日本が誇る文化の一つ」であるゲーム音楽を紹介する展示となります。

私たちは、上村先生への恩返しとしてゲームアーカイブ、そして日本のゲーム研究のさらなる発展に尽力していかねばなりません。

「Ludo-Musica」のテーマは、ゲーム音楽という資料をオンライン上で展示するということ、そしてゲームアーカイブ利活用としての展示であることの二点です。保存と活用は表裏一体です。持続可能なアーカイブ構築のためには、その活用方法についてもあわせて検討する必要があります。
本講座では、「Ludo-Musica」の実施を通じて得た知見や課題、そして可能性についても考えていきたいと思います。